人は知らず知らず、誰かを不幸にして生きている。
そんな人生の皮肉をひと幕の舞台劇のように描いた、不思議なファンタジーだ。
赤川次郎
作家
彼は、救い主なのか悪魔なのか。
訪問者に淡々と投げつける、
生と死にまつわる課題。
カフェに朝が来て、夜が更けてゆく。
名もなき男の美しい映像が、
その深い孤独を物語る。
石丸幹二
俳優・歌手
人生と運命という複雑系の綾を、
たった一つのカフェのテーブルの上で描き出す傑作。
鏡リュウジ
占星術研究家
ギリシャ悲劇、アガメムノン総大将は逆風で船は出られない。その時娘の生け贄と言う信託を受ける。娘への愛と総大将の責任で、苦しみ、娘を生け贄にする。 今の世俗的生活を通してよみがえるギリシャ悲劇
加藤諦三
作家、心理学者、早稲田大学名誉教授
謎の男を訪ねる者たちは自らの願いや欲望を満たす為に決断を強いられる。 悪夢と喜悦が背中合わせの脚本に唸りました。
コトブキツカサ
映画パーソナリティ
なんて粋な映画なんでしょう
そして、なんて深い映画なんでしょう
とてつもなく優しさに溢れ
時に怖ろしいまでに残酷で
でも、全ての判断はわたし達に委ねられているのです
坂上忍
俳優
毎日毎日願い事をされまくっている神様は、
もしかしたらこんな疲れた表情をしているのかもしれません……。
萌えと感謝がせめぎ合いました。
辛酸なめ子
漫画家・コラムニスト
人生という紐(ヒモ)がからまった時、理屈だけでは解けないことが良くある。見えないところで、意外なものと意外なものが結び付いているからだ。
名越康文
精神科医
舞台のカフェからカメラは離れないのに、僕たち観客の想像のレンズはずっとカフェの外にフォーカスを合わせられる。映画は見せてなんぼだけれど、これは見せないのがいい映画。そこに魅せられる。
野村雅夫
ラジオDJ / 翻訳家
映画が始まってすぐ、ずっと気になったのは、カフェに居座る謎の男の存在だ。
人々は何故彼の言うことを信じるのか?その答えはラスト5分で分かる。
カフェの中だけで繰り広げられる人間交差点。見事な演出に唸った。
弘兼憲史
漫画家
示唆的な言葉、態度、雰囲気は、迷える他人の人生を変えうるほど強力です。一方、人生は1秒先さえ未知で、「正解」はありません。「こうなりたい」と思うことは最善なのか、「こうなりたいならこうしなさい」という言葉は最適なのか。ずっと誰も知らないそれらのことに、人は翻弄され続けるのかもしれません。
星野概念
精神科医 など
カフェで、修道女が男に、神を感じなくなったので感じたい、どうすればいいでしょう?と聞く。男は妊娠しろと言う。修道女は指示通り別の男とセックスをするのだが、その模様は全く描かれず、再びカフェに来てたぶん妊娠しましたと報告する、という映画。そんな映画、面白いのか?面白かったんですよ!
山内ケンジ
劇作家・映画監督
敬称略・順不同